パーキンソン病をもっと知る パーキンソン病には似た病気もあります。そして更になる治療法など深く見て行きましょう。

病気の予兆を考える

分類表で予兆を知る

パーキンソン病の予兆として、最もわかりやすいといわれているのが、ホーエン医師とヤール医師の作成した分類表を参考にしていくことです。これはパーキンソン病の度合や治療の効果の有無を見分ける指標として広く用いられており、1度から5度に分類されています。予兆として主に参考になるのは、この1度〜2度、つまり軽度とされている分類です。
1度では、日常生活における影響はほぼゼロに等しく、差支えない状態を指します。片方の手足のみにふるえの症状が表れている状態なので、介護等も全く必要とせず、趣味や仕事にもそれほど影響を及ぼしません。
2度は、障害にこそなりませんが、1度よりも多くのふるえが両方の手足に症状が見られます。日常生活でも多少自由がきかなくなってくる程度です。歩行障害も2度から見られ始めますが、まだ、多少の難がある程度で、自由に出歩くことも出来るレベルです。 このような症状が見られ始めたら、病院に通い始めなければなりません。少しでも気になることがあったら、悪化する前に、医師に相談する必要があります。 omen_btn_01

便秘が長く続いていたらご用心

この分類表にない症状でも、パーキンソン病である可能性があります。その1つの予兆として、便秘があります。便秘に悩まされている人は多くいますが、特に数年単位で便秘が続いている場合は、非常に注意が必要です。パーキンソン病を発症する前に、便秘が数年間単位で長く続き、その後、ふるえや歩行障害が表れ始めたという症例も、少なくないのです。 なぜ便秘とパーキンソン病がつながるのか、疑問を浮かべる人も多いと思います。でも実は、便秘とパーキンソン病は意外なところでつながっていくのです。パーキンソン病は、自律神経の働きも著しく劣らせてしまいます。つまり、自律神経が劣ってしまうことにより、腸をうまく体が動かせなくなり、力も弱まり、結果的に便秘が発生してしまうのです。 自律神経系からの症状は、様々なものがあります。立ちくらみや、立った時に脳に血液が行きにくくなる、起立性低血圧などの症状も、これが原因とされています。体温の調整機能もだんだんと効かなくなってきてしまい、手足が冷えやすく、冷え症も招いてきてしまうのです。

気になったら内科へ

少しでも気になる症状があったら、病院へと足を向けましょう。通うべき病院は、まずは内科が推奨されています。必要があれば紹介状を書いてもらえるはずですし、自分でおかしいと考えているだけよりは、行動に移したほうが断然素晴らしい考えといえます。もし仮にパーキンソン病ではなかったとしても、パーキンソン症候群の可能性も大いにありますし、全く別の病気ということも考えられます。何にせよ、早期発見は完治させられる第一歩になります。そして、パーキンソン病をはじめとした、様々な病気への知識を身に着けておくことも、自分の体調不良の原因をしっかり把握しておくことも重要になります。

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